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SEOは何から始めればいい?最初の1週間でやること

SEO知識ゼロから最初の7日間でやるべきことを具体的に解説。Google Search ConsoleとGA4の設定、キーワード選定、最初の1記事の書き方、AI検索時代のSEO入門まで。1日1時間弱で進められる実践ガイド。

KOMACHI編集部KOMACHI編集部
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SEOは何から始めればいい?最初の1週間でやること

こんにちは。KOMACHIマガジン編集部の長谷川です。

競合もやっているから、来月からブログを始めてほしい。会社でそう決まったものの、何から手をつければいいのか分からない。SEOに初めて向き合うとき、最初に迷うのはたいていここです。

SEOを調べ始めると、検索意図、E-E-A-T、内部リンク設計と、覚えることが次々に出てきます。調べるほどにやるべきことが増えていき、どれから着手すればいいのかが見えなくなる。最初の難しさは、知識が足りないことよりも、優先順位がつかないことのほうにあります。

ただ、最初の1週間に絞れば、やることはそれほど多くありません。

最初の7日間で、SEOの知識がゼロの状態から、ここまでやれば十分というラインを具体的に決めます。難しいことは後回しにして、今週できることだけに絞りました。本業が別にあって、1日30分から1時間ほどしかブログに時間を割けない場合でも、無理なく進められる分量にしています。

その前に、SEOとは結局なんなのか

SEOはSearch Engine Optimization、日本語では検索エンジン最適化です。Googleで何かを検索したときに、自社のページが上のほうに表示されるようにする取り組みを指します。

ただ、ここで押さえておきたいのは、SEOはGoogleの機嫌を取るための技術ではない、ということです。

Googleが上位に表示したいのは、検索した人にとって本当に役に立つページです。だからやるべきことは、お客さんが知りたいことに対して、わかりやすく、正確で、信頼できる情報を届けること。これがSEOの本質で、それ以上でも以下でもありません。

シンプルすぎる話に聞こえるかもしれません。ただ、実際にはテクニックの枝葉にとらわれて、この本質を見失っている記事が少なくありません。だからこそ、最初にこの前提を押さえておく意味があります。

Day 1: Google Search Consoleとアナリティクスを入れる

なぜ計測が最初なのか

SEOでまず避けたいのは、何が起きているのか分からないまま施策を始めてしまうことです。

たとえば、ブログ記事を10本書いたとします。アクセス解析を入れていなければ、どの記事が読まれていて、どの記事が読まれていないのかが分かりません。これでは改善のしようがありません。

だから1日目は、計測環境を整えます。設定するのは2つだけです。

  • Google Search Console(GSC)=自社サイトがGoogle検索でどう見えているかを教えてくれるツールです。どんなキーワードで検索され、検索結果に何回表示され、何回クリックされたかが分かります
  • Googleアナリティクス(GA4)=サイトに来た人がどこから来て、どのページを見て、どれくらい滞在したかを教えてくれるツールです

どちらもGoogleが無料で提供しています。

設定手順のポイント

詳しい設定手順はGoogleの公式ヘルプに丁寧な解説があります。ここでは迷いやすいところだけ補足します。

Google Search Console の登録は、次の流れで進めます。

  1. search.google.com/search-console にアクセスして、Googleアカウントでログインする
  2. 「プロパティを追加」から自社サイトのURLを入力する
  3. サイトの所有権を確認する(HTMLタグをサイトに貼る方法がもっとも簡単です)

2025年12月からはAIによる設定補助機能が加わり、ガイドに沿って進めればセットアップで迷いにくくなりました。さらに2025年1月からは、データの更新頻度が30分ごとに短縮されています。以前は数日待たないと結果が見えませんでしたが、いまはほぼリアルタイムで確認できます。設定した直後に動作を確かめられるので、初めての人ほど安心して進められる変化です。

Googleアナリティクス(GA4) の設定は、次の手順です。

  1. analytics.google.com にアクセスする
  2. アカウントとプロパティを作成する
  3. 計測タグをサイトに埋め込む(WordPressならプラグインで簡単に設定できます)

ここまでの作業は、慣れていなくても1時間あれば終わります。

Day1にまず入れる計測ツール2つ。Search Consoleは検索での表示回数・クリック数・平均掲載順位を、GA4は流入元・閲覧ページ・滞在時間を把握する

Day 2: 自社サイトの現状を知る

計測ツールを入れたら、次はいまの自社サイトがどういう状態にあるかを把握します。

Search Consoleで見るべき3つの数字

GSCにログインすると、「検索パフォーマンス」というメニューがあります。ここで確認したいのは3つだけです。

  1. 合計クリック数=Google検索から何回クリックされたか
  2. 合計表示回数=Google検索結果に何回表示されたか
  3. 平均掲載順位=検索結果の何番目に表示されているか

設定して間もない場合は、データがほとんどないかもしれません。それでも問題ありません。大事なのは、いまのスタートラインを知っておくことです。3ヶ月後、半年後にこの数字がどう変わったかを比べる基準点になります。ここが後から効いてきます。

サイトの基本的な健康チェック

もうひとつやっておきたいのが、GSCの「ページ」レポート(旧カバレッジ)の確認です。ここを見ると、Googleが自社サイトを正しく認識しているか、エラーが出ていないかが分かります。

よくあるのは、ページがインデックスされていない、というエラーです。Googleがそのページの存在をまだ把握していない状態を指します。公開して間もないサイトではよくあることなので、慌てる必要はありません。ただし、公開から半年以上たっているのに主要ページがインデックスされていない場合は、技術的な問題が隠れている可能性があります。そのときは詳しい人に相談したほうが早いです。

Day 2の作業はここまでです。30分もあれば終わります。

Day 3: ターゲットキーワードを3つだけ決める

さて、ここからがSEOの本丸です。

どんなキーワードで検索されたときに自社のページを出したいか。これを決めるのがキーワード選定で、SEOの多くはここから始まります。

ありがちな失敗パターン

たとえば、あなたが会計ソフトを販売する会社のWeb担当だとします。まず「会計ソフト」で検索1位を狙おう、と考えるのは自然な発想です。ただ、これは最初の一手としては筋がよくありません。

理由ははっきりしています。「会計ソフト」のような大きなキーワードは、freeeやマネーフォワードといった大手が、数百本の関連記事と何年もの運用実績で上位を占めています。そこに記事1本で挑んでも、まず勝てません。

予算も知名度も限られるサイトの勝ち筋はロングテールキーワード

ではどうするか。答えはロングテールキーワードです。

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームは少ないものの、検索する人の意図が具体的で明確なキーワードのことです。

  • ❌「会計ソフト」(月間検索数は万単位、競合は激戦)
  • ⭕「会計ソフト 個人事業主 確定申告 おすすめ」(月間検索数は数百、競合は少ない)

後者は、確定申告のために会計ソフトを探している個人事業主という、はっきりしたニーズが見えます。こうしたキーワードで記事を書くと、検索した人の期待に合った内容になりやすい。結果として、アクセスは少なくても、問い合わせや購入に結びつく確率が上がります。

キーワードの見つけ方(無料でできる方法)

  1. Googleの検索窓でサジェストを確認する。自社の商品やサービスに関連するキーワードをGoogleに入力すると、検索窓の下に候補が出てきます。これがユーザーの生の検索ニーズです
  2. 「他の人はこちらも質問」を見る。検索結果の途中に表示される質問の一覧で、これも記事テーマの宝庫です
  3. Search Consoleの「検索クエリ」を見る。すでにサイトにある程度のアクセスがあれば、実際にどんなキーワードで検索されているかが分かります

ここで、3つ、多くても5つのキーワードを選んでください。たった3つで足りるのか、と感じるかもしれませんが、最初はこれで十分です。20個も30個もリストアップして、結局1本も書けないほうがよほど問題です。

勝ち筋はロングテールキーワード。「会計ソフト」は検索数が万単位で競合が超激戦。「会計ソフト 個人事業主 確定申告 おすすめ」は検索数は数百だが競合が少なく問い合わせに繋がりやすい

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Day 4-5: 最初の1記事を書く

キーワードが決まったら、いよいよ記事を書きます。

大手に勝てるわけがない、と感じるかもしれません。ただ、ロングテールキーワードで、自分の会社だからこそ書ける一次情報を盛り込んだ記事なら、大手にも十分にチャンスがあります。Googleは実体験に基づく情報をE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)として評価します。むしろ現場に近い立場のほうが有利なケースもあります。

E-E-A-Tをもっと詳しく知りたい場合は、E-E-A-T実践ガイドで高め方を具体的にまとめています。あわせて読んでみてください。

記事構成の基本テンプレート

最初の1記事は、次の構成で書くとスムーズです。

  1. タイトル(50〜60文字。主要キーワードを先頭寄りに)
  2. 導入(読者の悩みに共感 → この記事を読むと分かることを提示)
  3. 見出し1(問題の整理・背景情報)
  4. 見出し2(具体的な解決策・方法)
  5. 見出し3(実践のコツ・注意点)
  6. まとめ(ポイントの要約 → 次のアクション)

タイトルで差がつく

地味に見えて、タイトルの付け方は記事の成否を大きく左右します。

Backlinkoの調査では、独自のメタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)を設定するだけで、クリック率が平均5.8%向上したと報告されています。タイトルタグの推奨は50〜60文字で、主要キーワードはできるだけ先頭寄りに置くのがセオリーです。

たとえば、次のような差です。

  • ❌「おすすめの個人事業主向け会計ソフトを徹底比較してみた結果を紹介します」(長すぎる。キーワードが後ろ)
  • ⭕「個人事業主向け会計ソフト5選|確定申告を楽にする選び方」(53文字。キーワードが先頭)

書くときに意識すること5つ

  1. 読者の検索意図に答える。そのキーワードで検索する人が本当に知りたいことは何か。ここを外すと、どれだけ文章がうまくても読まれません
  2. 結論を先に出す。ウェブの文章はスクロールされる前提です。最初の3行で、この記事を読む価値が伝わるように
  3. 一次情報を入れる。自社の実績、自分の経験、お客さんの声など。他のサイトをまとめ直しただけの記事に、Googleは高い評価をつけません
  4. 見出しにキーワードを含める。H2、H3の見出しに、キーワードやその関連語を自然に入れます
  5. 完璧を目指さない。SEOでは、公開してからデータを見てリライトするのが当たり前です。最初から100点を狙う必要はありません

最初の1記事は、たいていうまく書けません。それでも、公開しなければ何も始まらないのも確かです。70点でもいいので、まず出してしまう。そこから改善するほうが、100点の原稿を目指して下書きに眠らせておくより、ずっと前に進めます。

Day 6-7: 公開して、効果測定の準備をする

記事が書けたら、公開です。

公開時のチェックリスト

  • ☑ タイトルタグは50〜60文字に収まっているか
  • ☑ メタディスクリプションを設定したか(120〜160文字で記事の要点を簡潔に)
  • ☑ 見出し(H2、H3)にキーワードが自然に含まれているか
  • ☑ 画像にalt属性(代替テキスト)を設定したか
  • ☑ 内部リンク(自社サイト内の他ページへのリンク)を最低1つは入れたか

公開後にやること

  1. Search Consoleで「URL検査」を実行する。公開した記事のURLをGSCに貼り付けて、「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。これでGoogleに新しいページの公開を伝えられます
  2. SNSでシェアする。自社のSNSアカウントがあれば、記事の公開を告知して、最初のアクセスを呼び込みます
  3. 1週間後にデータを確認する予定をカレンダーに入れる。地味ですが重要です。人は忘れるので、リマインダーを設定しておかないと、そのまま放置しがちです

成果が出るまでの現実的な期間

ここは、期待値を正確にしておきたい部分です。

SEOは即効性のある施策ではありません。Googleの公式見解でも、SEOの成果が出るまでの期間は4ヶ月から1年とされています。記事を1本公開して翌日にアクセスが急増することは、基本的に起きません。

時間がかかる、と感じるかもしれません。ただ、これは裏を返せば、正しいことを地道に続けた側が勝つ世界だということです。競合も条件は同じです。多くの会社が、3ヶ月で効果が出ないとやめてしまう。その中で、半年、1年と続けた会社が検索上位を占めていきます。SEOの厳しさは、そのままチャンスの構造でもあります。

だから、最初の1記事を公開したこの瞬間が、半年後の成果の出発点になります。焦る必要はありません。

補足: AI検索時代にSEOを始めるあなたへ

ここで、検索そのものの変化にも触れておきます。

2026年現在、Google検索は大きく変わりつつあります。Semrushの調査によると、アメリカでのゼロクリック検索率(検索したものの、どのサイトもクリックしなかった割合)は58.5%、EUでは59.7%に達しています。検索結果の上にAIが回答を表示するAI Overviewが出たときに限れば、ゼロクリック率は83%まで跳ね上がります。

この数字だけを見ると、SEOをやっても意味がないように思えるかもしれません。

ただ、そう単純でもありません。

たしかに、単純な事実確認の検索(「東京タワーの高さは?」のようなもの)は、AIが回答を引き取っていくでしょう。ただ、「個人事業主に向いている会計ソフトはどれか」のような比較検討型の検索や、「自社のSEOをどう改善すればいいか」のような問題解決型の検索は、いまもウェブサイトへの訪問を生みます。AIの回答だけでは判断しきれないからです。詳しい比較表を見たい、実際に使った人の声を確認したい、自社の状況に当てはめて考えたい。こうしたニーズは、AIだけでは満たしきれません。

さらに、2025年9月にはGoogleのAI Modeが日本語にも対応しました。AIが回答を生成するとき、参照元として引用するのは、検索上位に表示されている信頼性の高いページです。つまり、SEOで上位を取れている記事は、AI検索でも引用される側になれます。

これは、SEOをこれから始める人にとってはむしろ追い風です。SEOの基本を正しく押さえておけば、従来のGoogle検索にもAI検索にも同じ土台で対応できます。片方のためだけの作業にはなりません。

GEO(AI検索最適化)の詳しい話はまた別の記事で扱いますが、いまの段階では、SEOの基本を丁寧にやることがAI検索時代の最良の準備になる、という点だけ押さえておけば十分です。

AI検索時代のゼロクリック。米国58.5%・EU59.7%、AI回答表示時は83%(出典Semrush)。それでも比較検討型・問題解決型の検索は訪問が残り、上位記事はAIに引用される側になる

最初の1週間のまとめ

やること所要時間目安
Day 1Google Search Console + GA4 を設定1時間
Day 2サイトの現状を確認(検索パフォーマンス・インデックス状況)30分
Day 3ターゲットキーワードを3つ決める1時間
Day 4-5最初の1記事を書く2〜3時間
Day 6-7公開 + インデックス登録 + 効果測定の準備30分

合計で5〜6時間。1週間に分散すれば、1日1時間弱です。

おわりに

ここまで読んで、思ったより地味だと感じた方もいるかもしれません。

その感覚は、正しいです。

SEOの最初の一歩は地味で、派手さがなく、成果が出るまでに時間がかかります。だからこそ、多くの競合が途中で投げ出します。裏を返せば、この地味な一歩を踏み出して続けた側だけが、半年後に成果の出る場所にたどり着けます。

僕自身、SEOに本格的に向き合い始めたのはKomachiに入ってからです。それでも、一つずつ学んで、記事を書いて、データを見て直す。この繰り返しで、少しずつ分かるようになってきました。

今日この記事を読んだこと自体が、もう最初の一歩を踏み出しているのと同じです。

完璧じゃなくていい。70点でいい。まず1記事、書いてみてください。


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この記事を書いた人 長谷川利貴 / KOMACHIマガジン編集部
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